夜桜ならぬ夜フジを見に行った。
少し前の話であるが、翌日が荒れ模様であるとの予報をTVで見た家内が、夕方帰宅した僕に「今から藤の花を見に行きたい」と言う。強風と雨で花が散る前に見たいということである。
なんとなく疲労感を覚えていたので、半分仕方なく車で40分くらいは掛るであろう、隣町の霧島市にある和気神社へ向かった。多分着く頃は日も暮れて本当の藤の色は見れないだろうと思いながら、温泉街で少しは名の通った日当山から逸れて、結構奥深い山の中にある神社へ急いだ。
僕は知らなかったのであるが、地域を上げて「藤祭り」を盛り上げており、夕方にもかかわらず4,5台の車が駐車していた。街道には「ふじまつり」と書かれた幟が何本も立てられて、道路整備も進行中であった。
同所は和気 清麻呂を祭った神社で、坂本竜馬とおりょうが日本で初めて新婚旅行をしたと言われ、その旅行で此処に滞在した事実があり、記念碑も境内に建てられている。
この時間まで受付担当者が2人もいた。300円也の入場料を払い神社横の藤棚に向かう。夜も見物に来る人も多いのだろうか、数箇所にスポットライトが棚の下方から当てられている。
薄暗い藤棚の下に見える藤の花は、昼間に見れば綺麗なのかもしれないが、夕方にはさほど美しくは映らない。棚に入れば一面垂れ下がった藤は不気味ささえ覚えるが、暫く近くで眺めると確かに、言うところの「藤色」を楽しめた。白色の藤もあることも初めて知った。家内は少し甘い匂いがあるというが、僕にはあまり匂わなかった。
どんな草花でもそれを何時見ても、良く観察すると綺麗で可愛いものだ。狭くて庭とは到底呼べないような我が家の通路にも、ブロック塀の上にもプランターを置き、草花を植えている。下駄箱の上や廊下に置いている植物も、玄関に入ると僕を迎えてくれるようだ。若い頃は全く関心の無かった草花に、大いに関心を向けつつある最近のこの身を、老いの忍び寄りと診るは穿った見方か?
和気神社に、娘の安産と生まれ来る孫の健やかな成長を祈願し、暗くなった山道を下った。
和気神社の藤
同上
八重の藤
五稜郭の藤
坂本竜馬とお龍、日本最初の新婚旅行の地
和気神社
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